賃貸住宅の構造について

家族の安心・安全を守る
~ こだわりの建材・基礎・工法・耐久耐火性能 ~

確かな建築技術に裏付けられた、堅牢な構造

こだわりの建材「檜(ヒノキ)」

古くから良質な建材として知られるヒノキは、建立1300年以上と伝わる世界最古の木造建築「法隆寺」の構造にも使用されています。防虫効果、耐水効果、強度などすべての面において高い水準を誇っています。ヤマダホームズのFelidiaでは、ヒノキ集成材を柱・土台に標準仕様で採用し、長年にわたって安心して暮らせるよう、柱・土台の素材にこだわっています。

柱・土台

Felidiaでは、メーターモジュールの建物に4寸角の柱・土台を標準仕様としています。建築基準法に定められた3.5寸角と比べて、4寸角は約1.3倍の断面積で強度がアップします。さらに柱が太くなることによって、万が一の火事の場合でも柱の内部まで火が到達するのに時間を要するため、耐火性も向上します。

仕様により柱・土台の寸法が変更となる場合があります。

イメージ:建築基準法とFelidia標準仕様の比較

基礎

「ベタ基礎」と呼ばれる、建物の底板一面を鉄筋コンクリートで支える基礎(耐圧盤)を採用しています。一般的な「布基礎」と呼ばれる1階の壁の下だけに基礎を配置する形と異なり、家の荷重を底板全体で受け止め、建物を支えるため、負荷が分散して安定性に優れることになります。耐圧盤コンクリートは150mm厚で不等沈下を抑制します。

イメージ:ベタ基礎

画像はイメージ図です。構造計算により仕様が変更になる場合がございます。

見えない場所だからこそ
確かな技術で
安心な住まいづくりを

イメージ:「ベタ基礎」と「布基礎」の違い
「ベタ基礎」と「布基礎」の違い

当社が採用するベタ基礎は、建物の外周や柱の下だけでなく、底部全体を鉄筋コンクリートで支えるため、不等沈下を起こしづらくなります。
一方、布基礎では、建物の壁の下のみに連続して設置した基礎が支える仕組みで、床下に湿気がこもりやすいという難点もあります。

剛床工法

横揺れ、ねじれに強い剛床工法

Felidiaの床は、構造体と強力に一体化した剛床工法を採用。梁に28mm厚の構造用合板を留め、床を面構造にすることで水平剛性を高めました。これにより、地震や台風時に床面が受ける横揺れやねじれを抑制することができます。

仕様により、床に使用する構造用合板の厚さは異なります。

イメージ:「剛床なし」と「剛床工法」の違い
防音床の仕組み
日常生活に配慮した、高い床遮音性能を実現。
イメージ:防音床の仕組み

やっぱり気になるのが、2階から床から階下へ伝わる「床衝撃音」。この音には「軽量床衝撃音」と「重量床衝撃音」のふたつがあり、二世帯住宅や賃貸住宅などでは大きな問題となりがちです。入居者一人ひとりのプライバシーを重視して快適な住環境をつくるためにも、床防音は無くてはならない性能です。

上記防音床は界床の仕様となります。

剛床工法を支える梁構造
イメージ:剛床工法を支える梁構造

剛床工法を支える役目を果たすのが梁の存在です。梁は1階壁の上、2階壁上へ配置し、さらに部屋の大きさに関係なく1m間隔(メーターモジュール)で梁をいきわたらせます(井桁工法)。剛床工法により水平剛性が高められるのは、このようにつくり上げた骨組みの上に構造用合板を直接、留めることにより実現します。

耐久性能

壁内結露を防ぐ耐力面材

イメージ:壁内結露を防ぐ耐力面材
通気性は構造用合板の約6倍

壁内結露は室内外からの温度差で生じます。壁内に発生する湿気を外部に逃がすことで、この壁内結露は防ぐことができます。一般的な構造用合板とFelidiaの耐力面材を比較すると、透湿性(通気性)は約6倍にもなります。実は通気性を良くすることは、住宅の耐久性を高める上で、欠かすことのできない要素なのです。

腐食の原因を抑える床下全周換気と外壁通気

イメージ:腐食の原因を抑える床下全周換気と外壁通気
イメージ:腐食の原因を抑える床下全周換気と外壁通気

床下の湿気は建物の腐食の原因となり、住まいの寿命を縮める最大の敵です。当社では従来工法の1.5~2倍の換気性能の「基礎パッキン工法」を採用し、床下をしっかりと換気。また、壁の中には「外壁通気層」と呼ばれる空気の通り道を設けて、腐食の原因となる湿気を排出し、結露やカビを生じにくくする対策を講じています。

耐火性能

火事は火の元に注意することが何より大切です。木造の家は、表面が燃えてできた炭化層の断熱効果で木の内部にまで燃え進むことを遅らせる効果があるといいます。ただ、万が一、出火したことを考えると、燃え広がらないつくりや延焼を防ぐ構造にしておくことが、大切な家族を守ることに繋がります。

イメージ:結晶水を放出する石膏ボード

結晶水を放出する石膏ボード

住居の壁や天井の下地のほか、各居室に石膏ボードを使用することにより、耐火性とともに万が一の火災発生時に延焼防止効果を向上させています。石膏ボードには約21%※1の結晶水※2が含まれており、火がまわった際に熱分解の反応によって、一定時間、水蒸気を発散。温度が上昇することを抑制します。

イメージ:結もらい火に強い外壁材

もらい火に強い外壁材

火災は隣家で発生するケースも想定しなければなりません。隣家からのもらい火や飛んでくる火の粉の影響を最小限に抑えるために、外壁には火に強い不燃材料に認定されている外壁材を標準仕様で採用しました。この外壁材は完全無石綿化(ゼロアスベスト)を実現し、環境面にも配慮しています。

  • 1:出典 一般社団法人 石膏ボード工業会「ハンドブック」より
  • 2:石膏の主成分である硫酸カルシウムと水分子が結合した状態。

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